平成２８年８月２日に開催された第２８回組合会で当組合の平成２７年度決算が承認可決されましたので、その概要をご報告いたします。

収支の状況及び今後について

一般勘定（健康保険）

収入の大部分を占めるのは事業主と被保険者の皆様から納められた保険料ですが、健康保険料収入は２７億９千７百万円で、前年比５億５千８百万円の大幅な増収となりました。
これは保険料率を平成２７年度より５．４％から７．０％に変更したことによります。調整保険料、財政調整事業交付金、施設利用料収入、平成２６年度からの繰越金等を合計した総収入は３０億７千３百万円となりました。

一方、支出では、医療費等にあたる保険給付費は、加入者が減少した事もあり、前年度比３千万円減の１１億６千万円、前期高齢者納付金、後期高齢者支援金等の納付金合計は支出総額の３９．０％に相当する１０億３千４百万円となりました。
また、疾病予防の為の健診、インフルエンザ予防接種補助、健康増進を目的とした宿泊費補助、スポーツクラブ利用補助等の保健事業費が、３億９百万円の計上となり、総支出は２６億５千万円、総収入から総支出を差し引いた決算残金は４億２千３百万円となりました。今年度の実質の収支は決算残金から繰越金１億３千６百万円を差し引いた２億８千７百万円の黒字となります。

前年度との対比、収入・支出に占める内訳については下記をご参照下さい。

収入支出決算概要

収入

（単位：百万円）

決算額
科　　目	H27	H26	前年対比
健康保険料収入	2,864	2,311	553
一般	2,797	2,239	558
調整	67	72	△5
その他	73	69	4
繰越金	136	97	39
繰入金	0	428	△428
収入計	3,073	2,905	168

支出

（単位：百万円）

決算額
科目	H27	H26	対前年比
事務所費	79	72	7
保険給付費	1,160	1,190	△30
法定	1,099	1,134	△35
付加	61	56	5
納付金	1,034	1,106	△72
前期高齢	275	283	△8
後期高齢	680	659	21
病床転換	0	0	0
老人保健	0	0	0
退職者	79	164	△85
保健事業	309	320	△11
特定健診	31	31	0
特定保健指導	3	3	0
指導宣伝	3	3	0
疾病予防	239	248	△9
体育奨励	0	0	0
健康増進	33	35	△2
その他	68	73	△5
支出計	2,650	2,761	△111
収支差引残	423	144	279
実質差引算	287	△381	668

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介護勘定（介護保険）

介護保険制度は市区町村で運営されていますが、健保組合は介護保険料の徴収の代行を義務付けられています。平成２６年度まで被保険者、事業主それぞれ０．４２％の計０．８４％の料率で運営してきましたが、介護準備金を取り崩しての赤字となっておりましたので、平成２７年度より保険料率を上げ、被保険者、事業主とも０．５％ずつの合計１．０％と料率としました。結果、平成２７年度は３３，０４７，９３１円の黒字となりました。
この残金は将来の介護納付金負担増に備えて介護準備金として積み立てます。