令和3年度決算のお知らせ
2022年9月8日に開催された第46回組合会で当組合の令和3年度決算が承認可決されましたので、その概要をご報告いたします。
収支の状況及び今後について
健康保険
保険料率及び負担割合は、被保険者、事業主とも前年度から0.05%下げ、被保険者:2.95%・事業主:3.95%、合計6.9%でした。最終的な収入決算額は、3,005,381,103円、支出決算額は2,527,524,745円で差引残高は477,856,358円と黒字決算となりました。
加入者数は前年比でほぼフラット、健康保険収入も料率を下げた事以外のコロナ禍によるものと思われる大きな影響はありませんでした。
支出については、引き続き保険給付費にコロナ禍による影響が見られました。前年度比9千2百万円増の10億8百万円となりましたが、コロナ禍以前の水準には戻っておらず、黒字の要因となっています。年明けのオミクロン株感染拡大による受診控え等の影響が大きいと考えられます。
納付金は前年度から2千2百万円増の9億7千1百万円でした。納付金は当該年度に概算金額を納め、2年後に実績値に基づき精算がなされる仕組みになっています。前期高齢者納付金は当健保に所属する前期高齢者の医療費に基づき算定されますが、令和3年度については当該医療費の実績値が算定時の見込みを大幅に超えていますので、令和5年度には多額の精算金の支払いが予想されます。
保健事業については、前年度比3千7百万円増の3億6百万円となりました。在宅療養を支援する「自宅常備品補助セット」の配布を行った事が増加の大きな理由です。健診受診については以前の水準に近付いている一方、スポーツクラブ利用補助等は依然かなり抑えられている状況です。
令和3年度の決算残金は4億7千8百万円ですが、前年度からの繰越金が2億円ありますので、実際の単年度収支としての黒字額は2億7千8百万円となります。
前年度との対比、収入・支出に占める内訳については下記をご参照下さい。
健康保険収入支出決算概要
決算額 | ||||
---|---|---|---|---|
科 目 | R01 | R02 | R03 | 対前年比 |
健康保険料収入 | 2,780 | 2,812 | 2,737 | △75 |
一般 | 2,719 | 2,743 | 2,670 | △73 |
調整 | 61 | 69 | 67 | △2 |
その他 | 193 | 125 | 68 | △57 |
繰越金 | 100 | 100 | 200 | 100 |
繰入金 | 0 | 0 | 0 | 0 |
収入計 | 3,073 | 3,037 | 3,005 | △32 |

決算額 | ||||
---|---|---|---|---|
科目 | R01 | R02 | R03 | 対前年比 |
事務所費 | 80 | 80 | 101 | 21 |
保険給付費 | 1,260 | 988 | 1,080 | 92 |
法定 | 1,183 | 931 | 1,003 | 72 |
付加 | 77 | 57 | 77 | 20 |
納付金 | 792 | 949 | 971 | 22 |
前期高齢 | 0 | 106 | 69 | △37 |
後期高齢 | 792 | 843 | 902 | 59 |
病床転換 | 0 | 0 | 0 | 0 |
老人保健 | 0 | 0 | 0 | 0 |
退職者 | 7 | 0 | 0 | 0 |
保健事業 | 291 | 269 | 306 | 37 |
特定健診 | 31 | 30 | 30 | 0 |
特定保健指導 | 4 | 4 | 9 | 5 |
指導宣伝 | 6 | 5 | 7 | 2 |
疾病予防 | 221 | 213 | 240 | 27 |
体育奨励 | 0 | 0 | 0 | 0 |
健康増進 | 29 | 17 | 20 | 3 |
その他 | 63 | 90 | 69 | △21 |
支出計 | 2,486 | 2,376 | 2,527 | 151 |
収支差引残 | 587 | 661 | 478 | △183 |
実質差引算 | 487 | 561 | 278 | △283 |

決算状況 | 決算残金処分内訳 | ||
---|---|---|---|
収入決算額 | 3,005,381,103 | 準備金 | 0 |
支出決算額 | 2,527,524,745 | 別途積立金 | 277,656,996 |
繰越金 | 200,000,000 | ||
財政調整事業繰越金 | 199,362 | ||
差引残高 | 477,856,358 | 計 | 477,856,358 |
介護保険
全面総報酬割が適用されたことに伴う前年度の大幅な改定に引き続き、総報酬負担割に合わせて0.1%保険料率をあげて1.9%といたしました。収入総額が615,288,968円、支出総額は517,560,828円で介護保険の決算残金は97,728,140円となりました。前年度から20,000,000円を繰越金として受け入れていますので、単年度収支としては77,728,140円の黒字となります。なお、令和3年度の介護準備金は当該年度の介護費用、各健保の収入の予測に基づき概算で納めておりますので、実績値に基づき令和5年度に精算が行われます。令和5年度に追加徴収となることが予測され、この差引残額がそのまま黒字ではない点をご理解下さい。
国全体の介護に要する費用の増加に伴い、今後も介護納付金に要する保険料率は増えていくことが見込まれます。令和5年度については来年1月に提示される総報酬負担割を確認後、2月の予算組合会にて保険料率のご提案をさせていただきます。
決算状況 | 決算残金処分内訳 | ||
---|---|---|---|
収入決算額 | 615,288,968 | 介護準備金 | 77,728,140 |
支出決算額 | 517,560,828 | 繰越金 | 20,000,000 |
差引残高 | 97,728,140 | 計 | 97,728,140 |
加入状況
令和2年度 | 令和3年度 | 増減 | ||
---|---|---|---|---|
事業主 | 年度末 | 5 | 5 | 0 |
被保険者数 | 年間平均 | 4,049 | 4,012 | △37 |
扶養率 | 年度末 | 1.12 | 1.07 | △0.05 |
介護保険第2号被保険者数 | 年間平均 | 4,055 | 3,973 | △82 |
保険給付の概要
区 分 | (A)令和3年度 円 | (B)令和2年度 円 | (A)-(B) 円 | 増減率 % |
---|---|---|---|---|
保険給付総額 | 1,080,114,238 | 987,840,166 | 92,274,072 | 9.34% |
法定給付費 | 1,003,550,650 | 930,992,836 | 72,557,814 | 7.79% |
うち医療給付費 | 924,289,580 | 870,550,721 | 53,738,859 | 6.17% |
その他の給付 | 79,261,070 | 60,442,115 | 18,818,955 | 34.14% |
付加給付 | 76,563,588 | 56,847,330 | 19,716,258 | 34.68% |
保険給付一人当り | 269,221 | 243,971 | 25,250 | 10.35% |
医療給付一人当り | 230,381 | 215,004 | 15,377 | 7.15% |
令和3年度に実施した保健事業
令和2年度と比較して、以下の傾向がみられました。
- ● 特定健診受診率は回復傾向であるが被扶養者の受診率が課題(84.7%→88.0%)
- ● 特定保健指導実施率は出社制限が厳しかった令和2年度の大幅な実績増に比較して減少(33.6%→24.0%)
- ● WELBOX実利用率縮小傾向継続(37.8%⇒37.5%)
- ● オンライン対応によるWellness Caféの利用定着(45⇒46)
保健のPR
- ● 育児書配布
- ● 医療費通知
- ● 電話健康相談
- ● ヘルスアップセミナー
病気の予防
- ● 定期健康診断(~9月/35歳未満の被保険者694人)
- ● 家族健康診断(~2月/被扶養配偶者478人)
- ● 人間ドック(~2月/35歳以上の被保険者、被扶養者3,552人)
- ● 脳MR(~2月/40歳以上の被保険者、被扶養者283人)
- ● 肺ヘリカル(~2月/40歳以上の被保険者、被扶養者231人)
- ● 乳がん検診(~2月/女性の被保険者・被扶養者1,363人)
- ● 子宮がん検診(~2月/女性の被保険者・被扶養者1,191人)
- ● 特定保健指導(被保険者 380人、被扶養者 5人)
- ● インフルエンザ予防接種補助(10月~1月/被保険者・被扶養者 2,489人)
- ● EAPプログラム
- ● 郵送健診(胃がんリスクチェック他)
- ● 自宅常備品補助セット
健康増進
- ● WELBOX(実利用率: 37.5%)
-
- ◆ 宿泊費補助 (のべ3,495人)
- ◆ スポーツクラブ利用補助
-
- □ セントラルスポーツ (のべ1,535人)
- □ ティップネス (のべ446人)
- □ ルネサンス (のべ486人)