平成30年度決算のお知らせ
2019年8月5日に開催された第36回組合会で当組合の平成30年度決算が承認可決されましたので、その概要をご報告いたします。
収支の状況及び今後について
健康保険
平成30年度は、合計保険料率は70‰、負担割合も被保険者30‰、事業主40‰と前年度から変更はありませんでした。収入の大部分を占めるのは被保険者と事業主から納められた保険料です。被保険者数は減少いたしましたが、賞与保険料の増加もあり、一般保険料収入は26億8千3百万円で、前年比8百万円の増収となりました。また、平成28年度分の前期高齢者納付金の精算分の返還金、調整保険料、財政調整事業交付金、施設利用料収入、平成29年度からの繰越金等を合計した結果、総収入は29億9千7百万円となりました。
一方、支出では、医療費等にあたる保険給付費は、前年度比1百万円増の11億1千5百万円で支出総額の47.8%、前期高齢者納付金、後期高齢者支援金等の納付金合計は支出総額の33.8%に相当する7億9千万円となりました。収入でもふれましたが、前期高齢者給付費額の大幅な変動により、平成28年度に概算で納めた前期高齢者納付金の精算分を平成30年度の概算の前期高齢者納付金と相殺してもなお返還金が発生する状況であったため、平成30年度の当該納付金については事務費のみとなり、前年比3億8千2百万円と大幅な減少となりました。退職者給付拠出金の減少もあり、納付金全体では前年比4億1千8百万円となりました。疾病予防の為の健診、インフルエンザ予防接種補助、健康増進を目的とした宿泊費補助、スポーツクラブ利用補助等の保健事業費が、2億9千1百万円の計上となり、総支出は23億3千4百万円、総収入から総支出を差し引いた決算残金は6億6千2百万円となりました。今年度の実質の収支は決算残金から繰越金1億円を差し引いた5億6千2百万円の黒字となります。
前年度との対比、収入・支出に占める内訳、別途積立金の残額については下記をご参照下さい。
健康保険収入支出決算概要
決算額 | ||||
---|---|---|---|---|
科 目 | H28 | H29 | H30 | 前年対比 |
健康保険料収入 | 2,800 | 2,739 | 2,743 | 4 |
一般 | 2,735 | 2,675 | 2,683 | 8 |
調整 | 65 | 64 | 60 | △4 |
その他 | 106 | 97 | 154 | 57 |
繰越金 | 150 | 250 | 100 | △150 |
繰入金 | 0 | 0 | 0 | 0 |
収入計 | 3,056 | 3,086 | 2,997 | △89 |

決算額 | ||||
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科目 | H28 | H29 | H30 | 対前年比 |
事務所費 | 70 | 70 | 77 | 7 |
保険給付費 | 1,111 | 1,114 | 1,115 | 1 |
法定 | 1,054 | 1,051 | 1,055 | 4 |
付加 | 57 | 63 | 60 | △3 |
納付金 | 1,205 | 1,208 | 790 | △418 |
前期高齢 | 474 | 382 | 0 | △382 |
後期高齢 | 685 | 780 | 783 | 3 |
病床転換 | 0 | 0 | 0 | 0 |
老人保健 | 0 | 0 | 0 | 0 |
退職者 | 46 | 46 | 7 | △39 |
保健事業 | 307 | 298 | 291 | △7 |
特定健診 | 31 | 31 | 31 | 0 |
特定保健指導 | 3 | 4 | 4 | 0 |
指導宣伝 | 4 | 4 | 4 | 0 |
疾病予防 | 235 | 227 | 221 | △6 |
体育奨励 | 0 | 0 | 0 | 0 |
健康増進 | 34 | 33 | 31 | △2 |
その他 | 67 | 66 | 61 | △5 |
支出計 | 2,760 | 2,756 | 2,334 | △422 |
収支差引残 | 296 | 330 | 662 | 332 |
実質差引算 | 146 | 80 | 562 | 482 |

決算状況 | 決算残金処分内訳 | ||
---|---|---|---|
収入決算額 | 2,996,550,268 | 準備金 | 0 |
支出決算額 | 2,334,478,717 | 別途積立金 | 561,852,486 |
繰越金 | 100,000,000 | ||
財政調整事業繰越金 | 219,065 | ||
差引残高 | 662,071,551 | 計 | 662,071,551 |
介護保険
平成29年度に引き続き、平成30年度も被保険者、事業主それぞれ5‰、合計10‰の保険料率で運営しました。介護納付金については、総報酬割導入の影響が非常に大きく、平成30年度は2分の1総報酬割が適用されましたが、前年度から27,750,000円の繰越金があったものの、決算残金は19,707,296円で、単年度収支としては8,042,704円の赤字となります。決算残金は全額令和元年度に繰り越しますが、今年度は4分の3総報酬割が適用され、納付金の負担は更に重くなっています。この繰越金に加えて68,000,000円の繰入を予算計上しておりますので、全面総報酬割で介護納付金が賦課される令和2年度の介護保険料率は総額18‰程度への大幅な改定が必要となる見込です。
決算状況 | 決算残金処分内訳 | ||
---|---|---|---|
収入決算額 | 332,401,689 | 介護準備金 | 0 |
支出決算額 | 312,694,393 | 繰越金 | 19,707,296 |
差引残高 | 19,707,296 | 計 | 19,707,296 |
保険給付の概要
区 分 | (A)30年度 円 | (B)29年度 円 | (A)-(B) 円 | 増減率 % |
---|---|---|---|---|
保険給付総額 | 1,114,597,488 | 1,113,533,779 | 1,063,709 | 0.10% |
法定給付費 | 1,054,896,843 | 1,050,890,850 | 4,005,993 | 0.38% |
うち医療給付費 | 979,262,263 | 978,350,517 | 911,746 | 0.09% |
その他の給付 | 75,634,580 | 72,540,333 | 3,094,247 | 4.27% |
付加給付 | 59,700,645 | 62,642,929 | △2,942,284 | △4.70% |
保険給付一人当り | 275,754 | 264,749 | 11,005 | 4.16% |
医療給付一人当り | 242,272 | 232,608 | 9,664 | 4.15% |
平成30年度に実施した保健事業
従来の事業に加えて、より事業主、加入者のニーズに応えるため、被保険者によるグループを組んでリストからメニューを選択して実施する新規プログラム(Wellness Café)を導入しました。
Wellness Café実績(のべ1,329名)
- ● 各種セミナー開催 18回
- ● その他 5回
保健のPR
- ● 育児書配布
- ● 医療費通知
- ● 電話健康相談
- ● 管理栄養士によるセミナー開催
病気の予防
- ● 定期健康診断(~9月/35歳未満の被保険者641人)
- ● 家族健康診断(~2月/被扶養配偶者584人)
- ● 人間ドック(~2月/35歳以上の被保険者、被扶養者3,741人)
- ● 脳MR(~2月/40歳以上の被保険者、被扶養者352人)
- ● 肺ヘリカル(~2月/40歳以上の被保険者、被扶養者251人)
- ● 乳がん検診(~2月/女性の被保険者・被扶養者1,400人)
- ● 子宮がん検診(~2月/女性の被保険者・被扶養者1,287人)
- ● 特定保健指導(被保険者 279人、被扶養者 1人)
- ● インフルエンザ予防接種補助(10月~1月/被保険者・被扶養者 2,880人)
- ● EAPプログラム
- ● 口腔ケアプログラム(歯科検診等の受診勧奨・インセンティブ付与:75人)
- ● 歯科セミナー
健康増進
- ● WELBOX(国内宿泊費補助:のべ4,976人、スポーツクラブ補助:のべ4,498人)
- ● コナミスポーツ利用補助:のべ1,171人