平成３０年８月２８日に開催された第３４回組合会で当組合の平成２９年度決算が承認可決されましたので、その概要をご報告いたします。

平成２９年６月１日付で母体企業である日本ヒューレット・パッカード株式会社が分社し、同日付で株式会社日本エントコ（現マイクロフォーカスエンタープライズ株式会社）を新規事業所として編入した結果、加入事業所数は５となりました。分割会社の被保険者はそのまま新規事業所の被保険者として当健保に加入いたしましたので、被保険者数については予算時の推計と大きな乖離は生じませんでした。

収支の状況及び今後について

一般勘定（健康保険）

平成２９年度は、合計保険料率は７０‰で前年度と変更はありませんでしたが、負担割合は１‰ずつ変更となり、被保険者３０‰、事業主４０‰となりました。収入の大部分を占めるのは被保険者と事業主から納められた保険料ですが、被保険者数の減少もあり、一般保険料収入は２６億７千５百万円で、前年比６千万円の減収となりました。また、当年度も前期高齢者納付金の激変緩和措置としての国庫補助金が３千１百万円支給されました。調整保険料、財政調整事業交付金、施設利用料収入、平成２８年度からの繰越金等を合計した総収入は３０億８千６百万円となりました。

一方、支出では、医療費等にあたる保険給付費は、前年度比３百万円増の１１億１千４百万円で支出総額の４０．４％、前期高齢者納付金、後期高齢者支援金等の納付金合計は支出総額の４３．８％に相当する１２億８百万円で、納付金が保険給付費を上回る結果となりました。納付金全体では前年度比３百万円増ですが、総報酬割が導入された影響により２年前の精算分を差し引いても後期高齢者支援金は７億８千万円と前年比９千５百万増加しております。また、疾病予防の為の健診、インフルエンザ予防接種補助、健康増進を目的とした宿泊費補助、スポーツクラブ利用補助等の保健事業費が、２億９千８百万円の計上となり、総支出は２７億５千６百万円、総収入から総支出を差し引いた決算残金は３億３千万円となりました。今年度の実質の収支は決算残金から繰越金２億５千万円を差し引いた８千万円の黒字となります。

前年度との対比、収入・支出に占める内訳、別途積立金の残額については下記をご参照下さい。

収入支出決算概要

収入

（単位：百万円）

決算額
科　　目	H27	H28	H29	前年対比
健康保険料収入	2,864	2,800	2,739	△61
一般	2,797	2,735	2,675	△60
調整	67	65	64	△1
その他	73	106	97	△9
繰越金	136	150	250	100
繰入金	0	0	0	0
収入計	3,073	3,056	3,086	30

支出

（単位：百万円）

決算額
科目	H27	H28	H29	対前年比
事務所費	79	70	70	0
保険給付費	1,160	1,111	1,114	3
法定	1,099	1,054	1,051	△3
付加	61	57	63	6
納付金	1,034	1,205	1,208	3
前期高齢	275	474	382	△92
後期高齢	680	685	780	95
病床転換	0	0	0	0
老人保健	0	0	0	0
退職者	79	46	46	0
保健事業	309	307	298	△9
特定健診	31	31	31	0
特定保健指導	3	3	4	1
指導宣伝	3	4	4	0
疾病予防	239	235	227	△8
体育奨励	0	0	0	0
健康増進	33	34	33	△1
その他	68	67	66	△1
支出計	2,650	2,760	2,756	△4
収支差引残	423	296	330	34
実質差引算	287	146	80	△66

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介護勘定（介護保険）

平成２８年度に引き続き、平成２９年度も被保険者、事業主それぞれ５‰の保険料率で運営しました。年度途中に介護準備金の繰入を行なったことにより、差引残高は２９，６５１，２８５円となりました。このうち、２７，７５０，０００円を介護納付金負担増のため平成３０年度への繰越金とし、残る１，９０１，２８５円を介護準備金として積み立てます。介護納付金については、総報酬割導入の影響が非常に大きく、近い将来、介護準備金の取り崩し状況に応じて、保険料率を見直す必要があります。

保険給付の概要

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